ミミスイミングクラブ

ブログメッセージ 2008

「人」という財産

2008年12月01日

 暦は12月に入りました。今年ももう残り少なくないことを告げる、1年でもっとも忙しい季節“師走”の到来です。「もう今年も終わり?」「早い1年だった」「ようやく終わるのか」など、さまざまな感想があると思いますが、みなさんにとって、2008年はどのような1年だったでしょう? 
今年を振り返るにあたって、“どれだけの人と出会ってきたか”というところから考えてみるのはいかがでしょうか。
木原光知子は、いろんな人との出会いこそが一番の財産であると考えていました。仕事やボランティア活動を通じてさまざまな人と出会い、得たものを、今度は後輩たちに引き継いでいく。そうしたことが実は自分にとって、一番の宝物なのだと言っていたのです。
厳しい世の中です。家計も気になります。でも、そんなときだからこそ、自分のなかにはちゃんと宝があるのだ、と確認してみるといいかもしれませんね。
季節的にもますます寒さが厳しくなっていきます。身も心も冷えて縮こまってはいけません。まずは水の中で体をほぐし、心を解放して、明日に備えることが大切です。だからみなさん、今月も元気に泳ぎましょう。

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人は足元から自然とつながっている

2008年11月01日

 インゲンから農薬が出てきた、ピザから化学物質が検出された、などなど。これらはみなさんもご存知のとおり、近頃、新聞やテレビで報道されたことです。日本の『食』の安全が脅かされる出来事が後を絶ちません。その一方で、ゴミ問題が深刻化しています。そのうち生ゴミとして大量に捨てられているのが、私たちが食べ残したものや手つかずの食品だそうです。かつて、お茶碗についた米粒の一粒も「もったいない」として食べた日本人はいま、世界で一番食べ物を無駄にしている国民になってしまっているようです。
木原光知子は「食べ物がどこから来て、捨てたゴミはどこへ行くのか。人は足元から自然とつながっていることを忘れてはならない」と言っていました。そこを考えたライフスタイル、健康から環境を考えるライフスタイルこそがいま私たちに求められている、と言っていたのです。というのも、私たちは海や川で泳いでいた魚や、土で育った野菜で体をつくり、空から落ちた雨で水分を補給するといったように、自然の恵みで生きているからです。
季節は秋。食べ物が一番おいしい季節です。そんなことを考えながら、『食』と向き合ってみたいですね。そして、お腹を満足させたら、今度はやはり天からの恵み・水に感謝しながら、今日も元気に泳ぎましょう!

 

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小さな頃から競い合う大切さを

2008年10月01日

 空は青く高く、吹く風も心地よい季節となってきました。読書の秋、食欲の秋、そして、スポーツの秋の到来です。全国各地でさまざまな運動会やスポーツイベントが繰り広げられています。日頃はあまりない機会だからこそ、全力を出してみる、負けたくないと頑張ってみる。それがこうしたイベントの楽しみです。ところが近頃の学校では、「運動会で順位をつけないでほしい」という要望が保護者からあるそうです。勉強では順位をつけるのに、運動会では平等を望む。何か、変ではありませんか?
こうした傾向について、木原光知子は「社会は本人が望もうと望むまいと競争社会。いずれ子どもたちは社会に出て行かなければいけないのだから、親にできることは少しずつ競争社会にならしていってあげることだ」と言っていました。そのためには、小さな頃から競わせてあげることがとても重要だと考えていました。もちろん、ただ頑張れ、頑張れと競わせるだけではいけません。頑張った子どもたちに対し、『親としてどのように迎えてあげるか』。これがとても大切だというのが木原の考えでした。子どもの成長したところをみつけて、ほめてあげる。それがたとえどんな小さなことでもかまわないのです。子どもが頑張ったことを、親は表情豊かにほめてあげる。それが子どもたちに、新しい目標を与えることになるのです。
でも、ときには応援するだけでなく、子どもたちと一緒に水を楽しむこともいいですね。気持ちのいい季節です。さあ、家族揃って泳ぎましょう。

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一流選手は24時間いつでも練習

2008年09月01日

 待ちに待ったスポーツの祭典、北京オリンピック。始まったと思ったら、あという間に終わってしまいました。毎日毎日、世界の技、すばらしい記録にワクワクしてきたからか、終わってしまうとなんだか一抹の淋しさを感じますね。
日本水泳陣も頑張りました。選手みんなが力を出し尽くしたいい泳ぎを見せてくれました。特に松田丈志選手、中村礼子選手といったメダリストに清々しさを感じましたし、北島康介選手の2種目2冠達成という快挙には目頭を熱くした方も多いことでしょう。
「いつでも、どこでも、誰といても、どんなときでもすべてが練習。その意識の違いが表彰台の差につながる」と木原光知子は言っていました。記録にすると0コンマ1秒かもしれませんが、日頃からの意識が表彰台の段差につながっていると考えていたのです。いま、メダルをとった選手は引っ張りだこで、見知らぬ人々の中に出ていく機会が多いと思います。「ありがとう」という感謝の言葉を述べるのも、誰とどんな会話をするかといったこともすべて、オリンピアンたちにとっては自分を磨く、大切な練習の機会というわけですね。
みなさんは北京オリンピックを見て、どんなことを感じましたか?あんな泳ぎをしてみたい、と思った方も多いはず。その熱い気持ちを大切に、さあ、みなさん、今日も元気に泳ぎましょう!

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美しい泳ぎは成績に比例する

2008年08月01日

 待ちに待った8月になりました。北京オリンピックの開幕です! 世界中のトップアスリートが一堂に会して最高のパフォーマンスを披露してくれる、スポーツの祭典の始まりです。我が水泳陣は、日本選手団としていち早く北京入りしました。日本の選手はもちろん、世界の選手たちがどんな活躍を観せてくれるのか、本当に楽しみです。
木原光知子は昨年、千葉で行なわれた世界競泳を観戦した際、競技成績と美しさは比例することを感じたそうです。水泳は薄い水着1枚というまさに自分の体ひとつで勝負するスポーツですから、どの選手も素晴らしい肉体の持ち主です。ムダのない筋肉、胸板の厚さ、スラリとした脚と、どこをとっても本当に美しい。それに加え、トップアスリートともなれば、泳ぎもまたとてもきれいです。「泳ぎの美しい順に並べたら、それが成績と重なるのではないか」と木原は言っていました。予選で敗退してしまった選手はどこかバランスの悪い泳ぎであったり、リズミカルでなかったりしたそうです。今回の北京でもきっと、もっとも美しい泳ぎをする選手が表彰台にあがるのではないでしょうか。そんなところを注目してオリンピックを観戦するのもまた面白いかもしれませんね。
テレビで選手を応援したら、今度はあなたの番です。選手たちの美しい泳ぎをイメージしながら、さあ、元気に泳ぎましょう。

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落書き事件を考える

2008年07月01日

 イタリアの大聖堂へのいたずら書きから端を発した落書き事件。テレビや新聞でこの第一報が伝えられると、世界中の名所・旧跡が被害にあっている様が次々と浮かび上がってきました。公共の場、次の世代に引き継いでいかなければならない人類の遺産へのこうした行為は残念でなりません。なぜ、こうした落書きが平気で行なわれているのか。ここを考えると、その背景にはやはり、教育のあり方が関わっているのではないかと思われます。
木原光知子はこうした出来事が起こるたびに、教育の現場から『道徳』という科目が抜け落ちてしまったことを憂いていました。子どもたちの心とからだを正しく導く教師、人としての土台をつくる役割を果たす母親たちがむかしと変わってしまったのは、ここに問題があるのではないかと考えていたのです。そのなかでもっとも大きく子どもたちの成長に関わるのは“母親”であることを、もう一度しっかりと自覚してほしい、木原はいつもそう願っていました。母親の生き様、価値観など、あらゆることが子どもに伝わります。物事の善悪も、やはり母から子どもは教わるのです。そのことをいつも頭において、私たち女性は行動しなければいけませんね。
そして、正しくあるためには、健やかなからだが必要です。心とからだをいつもバランスよく保つためには、なにより泳ぐことが一番です。
さあ、泳ぎましょう!

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立ち止まって、仕切り直しを

2008年06月01日

 ジメジメ、ムシムシとした梅雨のシーズンの到来です。洗濯物も乾きにくくて、嫌になってしまいますね。梅雨のうっとうしさと合わせて、6月の声を聞くともう一つ心をよぎるものがありませんか? そうです。1年の半分が過ぎてしまったということです。
この時期を木原光知子は立ち止まって仕切り直す、1年の折り返しの月と言っていました。目標を持つことは大切ですが、人はいつしか日々の忙しさに流されてしまい、せっかく立てた目標も見失いがちだからです。この6月という1年の真ん中の月に、全力で走ってきたところをちょっと立ち止まり、力を抜いてみる。もう一度、自身のテーマや目標を見つめ直す。そうすることで、あっという間に過ぎてしまいがちな時間の流れを変え、後半の6ヶ月を有意義に過ごすことができるようになるにちがいないからです。
みなさん、今年、どんな目標を立てましたか? それを実行できていますか?水泳ではどんなことを目標としたでしょう。目標に少しずつ近づいている人も、まったく実行できなかった人も、ここでひとまずひと区切り。気持ちも新たに、さあ、みなさん、泳ぎましょう。

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母への感謝

2008年05月01日

 立夏のころとなりました。5月といってすぐに思い浮かぶのはゴールデンウィークです。そしてもう一つ、「母の日」があります。
母・綾子さんは木原光知子にとって、切っても切り離せない人でした。母からもらった言葉、母の教え、母との思い出など、木原のメッセージには母から受けた影響がいつもそこかしこに光っていました。そんな数ある教えや言葉の一つに、「誕生日は人から祝ってもらうものではなく、この世にりっぱに生んでくれた母への感謝の日」という言葉があります。これは木原が成人して仕事に就いたとき、母から贈られた言葉だそうです。以来、この言葉を大切に、自身の誕生日である4月5日には毎年、母に感謝の贈り物をしていました。
みなさん、日ごろ、お母さんに感謝の気持ちを表していますか? 「ありがとう」の言葉を贈っていますか? 照れくさくてなかなか言えない人には、5月11日の母の日はいいタイミングです。言えなかった言葉を伝えてみましょう。
プールに誘ってみるのもいいかもしれませんね。共通の趣味を持ては、きっと会話も弾むことでしょう。親子でスイミングを楽しんでいる方はたくさんいらっしゃいます。
とにもかくにも、こうして元気に水と親しむことができるのは、この世に生み落としてくれたお母さんのおかげです。今日も感謝の気持ちを胸に、さあ、一緒に泳ぎましょう。

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美しい身体をつくりましょう

2008年04月01日

 プロスポーツ界では08年のシーズンが開幕。オリンピックへのカウントダウンも始まり、さまざまな競技で“日本代表”の座をめぐる熱い戦いが繰り広げられています。たくさんのスポーツを生で観ることができる、まさに絶好の機会の到来です。スポーツはぜひ生で観てほしい。木原光知子はそう考えていました。会場に足を運んでこそ、スポーツの面白さ、すばらしさといった醍醐味がわかるからです。
水泳もやはり会場で観ていただきたい競技です。その良さはたくさんありますが、たとえば身長、体重など、身体の大きさは関係のない水泳選手の資本は自分の身体だけ。それだけに、どの選手もとても美しい身体を持ち、きれいな泳ぎをします。しかも、その美しさは選手としての強さに比例することが、試合をずっと観ているとわかってきます。予選から決勝ラウンドにあがれない選手は、どこかバランスの悪い泳ぎをしていたり、リズムが悪かったりと、泳ぎがどこか美しくありません。しかし、優勝を争うような選手はみんなきれいな泳ぎをしているのです。泳ぎの美しさで並べたら成績と重なるのではないかと思うくらい、美しさと強さは大きく関係していることがわかります。そして、もちろんとてもきれいな身体の持ち主でもあります。日々の鍛錬が美しい泳ぎと、芸術的な身体を作り上げているのでしょう。
みなさんもぜひ、会場に足を運び、選手たちの美しさに直に触れてみてください。そして、今度はご自身でその“美しさ”を手に入れてください。
さあ、一緒に泳ぎましょう。

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「人」という財産をつくりましょう

2008年03月01日

 春の訪れが感じられるようになってきました。花粉症の人には辛い季節ですが、街行く人のファッションが明るく、軽くなってくるようになると、やはり気持ちもどこかウキウキしてきますね。
さて、そんな春は出会いと別れのシーズンでもあります。
木原光知子は人との出会いをとても大切にしてきました。「お金を残すより、仕事を残すより、人を残す人間が上等だ」というのがモットーで、仕事と同様、ボランティアにも力を注いできました。ここにはたくさんの出会いがあり、そのひとつひとつの出会いが木原にとって「財産」だったからです。そして、その言葉通り、WSF(ウーマンズ・スイム・フェスティバル)やトータルオリンピックレディース会といった活動のなかで、競技を越え、世代を超え、さまざまな出会いがあり、人というかけがえのない財産を殖やしていきました。
みなさんもぜひ、活動の幅を広げ、たくさんの人たちと出会い、人という財産を増やしていってください。
プールももちろん出会いの場の一つです。水を通じて「縁」ができます。その縁が新しい世界を広げてくれるにちがいありません。
だから、みなさん、今日も元気に泳ぎましょう!

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チャレンジしましょう

2008年02月01日

 今年もまもなく東京マラソンが開催されます。市民マラソンですから、これを読んでくださっている方の中にも選手として出場される方がいらっしゃるのではないかと思います。
木原光知子は常にチャレンジする気持ちを大切にしてきました。何かにチャレンジする前から「私にはムリだから」「もう年だから」と尻込みすることなく、まずはやってみる。行動を起こしてみる。それでダメだったらそれはそれで仕方がないこと。やる前からあきらめていては、何も始まらないと考えていたのです。それを改めて木原に感じさせてくれたのが、昨年、自分の中にある新たな可能性に挑戦しようとこの東京マラソンに出場した木原の知人たちでした。60歳を過ぎてのマラソン初挑戦や、自身のランナー人生の締めくくりにと走られた有森裕子さんに深い感銘を覚えたそうです。
寒い毎日が続いていますが、ときは立春。春がもうそこまで来ています。今年の目標を立てた方、行動に移していますか? 何かを始めたいと思っている方、その何かを見つけましたか?
行動を起こすには、やはり体力が必要です。しっかり泳いで、バランスのいい気持ちと体をつくっておくことがチャレンジへの第一歩。
さあ、みなさん、泳ぎましょう。

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新しい1年の始まりです

2008年01月01日

 明けましておめでとうございます。
ミミスイミングクラブ創立者である木原光知子はたくさんのメッセージ、楽しく泳ぐための貴重なアドバイスを私たちに残してくれました。今年はその言葉を一つずつみなさまにお伝えしながら、そのアドバイスを一緒に考え、実行する1年としていきましょう。
さて、新しい1年の始まりといえば、真っ先に行ないたいことが目標をたてることですね。2008年の目標はもう立てられましたか? 木原は夢や目標を持つことのすばらしさを体現してきた人間でした。小学校の卒業文集に書いた将来の夢は「私は水泳の選手になり、オリンピックに出てよい成績を残したい」。その実現に向けて努力した結果、16歳で東京五輪に出場し、400メートルメドレーリレーで4位入賞を果たしたからです。
すべては夢を描くこと、それを現実にさせるための小さな目標をたて、実行することから始まります。ぜひ、夢を描いてみてください。どんな小さなことでもかまいません。それを実現するための目標をたててください。そして、実行してください。
とはいえ、どんな目標であれ、それを実現させるためには健康なからだが必要です。それをつくってくれるのが「水」であり、水泳です。それぞれのゴールをめざして今年も1年、さあ、みなさん、元気に楽しく泳ぎましょう!

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